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逮捕容疑について
2017年7月現在で考えられる逮捕容疑は主に下記の3つ。
①小学校の建設工事で国の補助金約5,600万円を不正に受給した疑い
②運営する幼稚園で専従の教職員の数や障害がある子どもの数を水増しし、大阪府から約6,200万円の補助金をだまし取った疑い
③瑞穂の國記念小學院の建設費用約4億円の未払い
補助金不正受給ばかりが大々的に報道されているが、一番被害を被ったのは「瑞穂の國記念小學院」を建設した藤原工業だ。
４月に開校予定だった大阪府豊中市の「瑞穂の國記念小學院」の建設を担当した「藤原工業」によると、工事の契約金額は１５億５５２０万円で、追加工事やごみ処理費用を含めて約１９億４０００万円にふくらんだ。
学園側から支払われたのは４億５６００万円にとどまり、昨年１２月以降は指定期日にも支払いがないという。
同社の代理人弁護士は、未払い分の支払いを求めて提訴する方針だと明らかにした。
引用：http://www.zakzak.co.jp
籠池夫妻がもし逮捕された場合の保釈金については下記リンクをご参照ください。
籠池夫妻の保釈金はいくらになる？森友学園問題で逮捕勾留裁判された場合
過去の裁判判決事例
【滝川市生活保護費不正受給事件】
2006年、暴力団の組員が病気を理由に約2億円を滝川市からだまし取った詐欺事件。
滝川市から札幌にある北海道大学附属病院まで介護タクシーで通院を要するという名目で1回当たり約30万円の移送費（交通費）を滝川市に請求していた。
2年にもみたない期間で2億円も払うんだったら札幌市にアパート借りて住んだ方が安く付くのに気づかない職員も酷すぎる詐欺事件。
2008年6月25日、組合員に懲役13年、組員の妻に懲役8年の判決が言い渡された。
ただ、籠池夫妻の場合より遥かに金額は高く、詐欺の他に覚せい剤取締法違反もあった事件だった。
また、札幌地裁は「不正受給を疑うことは極めて容易に認識できた」と市に対し当時の福祉事務所長ら2人に約1億円の支払いを命じてもいる。
ということは、森友学園でも近畿財務局の担当者が国有地の売買で国に損失を与えたとする背任容疑で逮捕ということもあり得るわけだ。
籠池夫妻が逮捕され裁判となれば、近畿財務局の担当者の名前も明らかになるだろう。
ただし安倍首相夫妻が絡んでいる案件だからなのか、大阪地検特捜部はかなり操作を進めている。
また、香川県の小豆島で路線バスを運行していた会社の元社長が、国や県の補助金を３年間に１億１９００万円余りだまし取った事件では懲役４年の実刑判決が下っている。
これも籠池夫妻とは金額が異なるが、補助金詐欺は執行猶予ではなく実刑判決が下るほど厳しい裁判判決になっている。
そして瑞穂の國記念小學院の建設費用約4億円の未払いの件だが、請け負った「藤原工業」はすでに森友学園側に約4億円の支払いを求める訴訟を大阪地裁に起こしている。
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金額の異なる3通の工事請負契約書が存在するなど不明瞭な点も多いが未払いなのは確か。
しかし元々森友学園は小学校を建設できるほどの財務状況ではなく寄付金を集めていた疑いもあり、総資産は１０億円程度とみられるのに対し、負債額は１７億～１８億円もあるといわれている。
森友学園が未払費用の4億円を支払える能力はないのは確か。
自己破産が裁判所に受理されれば、資産の整理を行った上で、金融機関や学校を建設した施工業者などの債権者に分配する流れが普通だが、藤原工業が4億円を回収できるかは不透明だ。
それにしても籠池夫妻には本名じゃなく、通名をビジネスで使うなど謎が多い。
今後、このあたりも含め裁判で明らかにされることだろう。
籠池泰典夫妻が偽名や通名を使った理由は？名前変更理由を考察してみた
まとめ
2017年7月現在、籠池夫妻にかかると予想される逮捕容疑は補助金不正受給とだまし取った疑いの2件で、裁判判決は執行猶予なしで数年の実刑判決が高いと思われる。
そして藤原工業に対する小学校建設費用未払いも既に告訴されており破産は免れない状況だが、4億円の未払金全てを回収することは困難だろう。
気になる安倍昭恵夫人だが、なんら裁判にかけられるような違法行為は見当たらない。
この事件で一番被害を被ったのは藤原工業だが、その次の被害者は連日のように森友学園問題が国会で取り上げられ、1日に3億円ともいわれる国会費用を払わされた国民だ。
安倍首相の野党に対する答弁に問題もあるが、安倍政権引きずり下ろしために執拗に国会で質問した野党、そしてそのことを煽るように大々的に取り上げたテレビや新聞メディアは籠池夫妻が有罪になったら謝罪するのだろうか。
いや、絶対にしないだろう。
国民はマスメディアが政権や国の運命を左右するくらいの力を持っていることを自覚し、いつの時代も事の本質や真実を見極める目を養う必要があるとつくづく思わされた騒動だった。
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